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BLOG-blog/ba

20091227

2010年を迎えるにあたり

長い閉塞感の中で、さて自分は今どこにいるのだろうと 位置を見失うことがあります。経済状況が悪いからなのか、若い人の趣味嗜好が変わったからなのか、ファストファッションがもてはやされた一年でした。このサイトをご覧になる皆さんのほとんどにとっては、厳しい一年だったかと思います。

この不景気がすぐに終わるという見方も、まだまだ続くという見方もあるでしょう。私は専門家ではないので、いつまで続くかはわかりませんが、ふと振り返るとこの世界金融危機は 2007年末から始まっています。あれから 3年目を向かえようとしています。仮に景気が以前どおりに戻ったとしても、社会はすでに変わってしまったように思います。

私たちの得意分野とするファッションと Webにひきつけて、時代の変化を見てみます。インターネットの普及によって、多くのショップが 実店舗だけでなく ネット販売という新しいチャネル(=力)を持つことができました。今ではネットショップの売上が大きな比重を占めている お店も多いでしょう。しかし一方で 送料無料、ポイント合戦といった「不毛な」競争に巻き込まれてしまっている側面も否定できないでしょう。

皆が等しい手段を持つ時代は終わり、その手段を使って何をするか/したいかという目的や動機が改めて問われる時代なのだと思います。手段/方法を研ぎ澄ますことも重要ですが、場合によっては今までの手段を見直す必要があるかもしれません。

これからのファッションの価値は「関係性」の上に築かれると考えます。それは何も真新しいものではありません。自分の身の回りにじっくり耳を澄ましてみると あちらこちらにその息吹を感じられるはずです。それぞれの つながりの中から新しい価値を紡ぎだし提供することが、ファッションを創る人、広める人のこれからの役目なのではないかと思います。

私は「ファッション」が大好きです。ファッションを楽しんでいる人たちも大好きです。こんな時代でもファッションを心の底から愛している人たちを知っています。ファストファッションという空しい大号令にかき消されてしまったかのように見える、生き方とファッションを切り離せない人たちの声。それはとても力強く 多様な声なのです。